本番に集中できる様にと、昨日一人で前日入り。大浴場付きのホテルでゆっくりお風呂に入り、寝ようとするが緊張のあまり寝付けない。結局またまた朝方まで眠れなかった。
チェックアウト後に会場入りするが開いておらず、スタッフの方に開けて頂き、一番乗り。ゲネプロ前のお昼には団員さん達と待ち合わせして、有名なうどん屋さんへ。非常に独特なコシで美味だったが、本人は至って緊張モード。でも少しリラックスできていざゲネプロへ。
今日のゲネは曲順だったので「絹のはしご」からである。リードを決め、いざ通し。テンポも自然なテンポ。凄い集中してしまって、予定よりも巧くいってしまった。正直本番にとっておきたい!!!と思ってしまう。複雑な感情だったが、次の「イタリア」。大好きな曲なので自然にイメージがわく。後半はオペラプログラム。ゲネではリードを別な物にして、本番用リードをストック。
ゲネの後はおなじみ荒川君とエキストラの近藤君、鷲見君と食事。楽しい話しで盛り上がり、リラックスしつつ本番開始一時間前に衣装に着替えて音だし。
さあここからが今日は非常に緊張感が増大。一人でステージで音だししているだけで震えがとまらない。一人になってしまうともう本番の事しか考えられないのだ。喉が詰まったように感じ、息が吸えないし、息も入らない。一人で何度も大丈夫と言い聞かせ、イメージトレーニング。しかし時間は刻々と迫る。気分転換に煙草を吸いに出るも、一口で吐き気。緊張はいつものことだが、かなりリアルに迫ってくる。
そして開演。とてつもない緊張と同時に、その緊張を笑っている自分。開き直ろうとする自分。覚悟を決める自分の心境の変化をコントロールしようとする。優待離脱して自分を見ている感覚と、とてつもなく集中している自分がハッキリとわかる。震える。あっという間に曲が終わる。指揮者が立たせてくれる、ひどい結果ではなかったのだと安心する。イタリアもあっという間に終わる。演奏会自体もあっという間だった。
休憩中や終演後に、すれ違う団員さん達が「ブラボー」と言ってくれるのが本当に涙が出る程、嬉しく、ホッとする。トラを厳しくも暖かく迎えてくれる雰囲気に甘えたくはないが、本当に有難い。
僕にとって今日は一つの区切りを作れた感があります。今月は本当に色んな事があり、沢山の経験をさせてもらえましたが、やっと一息できそうです。
さあこれからも練習頑張らなくては!!!